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シビラと電通グループはWeb3.0技術を用いた持続可能なサーキュラーエコノミーの構築を川崎市で開始

2021年06月18日(金)

Web3.0時代のIDaaS「dAuth」を提供するブロックチェーンベンチャーのシビラ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役:藤井隆嗣、以下「シビラ」)は、株式会社電通グループ(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:山本敏博、以下「電通グループ」)と共同で、川崎市等が進める食資源循環・フードサイクルの取り組み「eco-wa-ring Kawasaki(エコワリング川崎)」※1 に、Web3.0※2を構成する標準規格・プロトコルを活用した情報流通基盤を提供し、持続可能なサーキュラーエコノミー(循環型経済)の構築を目指すプロジェクトを開始します。

■背景

電通グループとの共同プロジェクト(詳細はこちら:https://sivira.co/pr/press/20210609-02-ja.html)の1つである「Web3.0時代のソーシャルエコノミー」では、SDGsに代表されるソーシャルグッドな活動の持続的な成長を実現するにあたり、企業・個人に対するインセンティブモデルの形成が重要だと考えています。

本プロジェクトでは、Web3.0を構成する標準規格・プロトコルを活用することで、「活動実績のデジタルアイデンティティ化」、「活動を楽しくするコミュニティ形成の促進」、「金銭的インセンティブ以外も含む多様なインセンティブの提供」等の実現を目指します。

■取り組み

第1弾は、生ごみ処理機(コンポスト化容器等)を用いて市内の各家庭から排出される生ごみから堆肥を作り、市内の農園等で活用、安心・安全な野菜を生産し、食べる、というフードサイクルの創出を目指し、個々人のエコ活動を評価し活動実績に応じて非金銭的なインセンティブを提供する仕組みを導入することで、参加者のより能動的な関与を促すとともに、エコ循環をともに推進する“パートナー”として市内の各協力企業・店舗とのつながりも強化されるようなエコシステムの構築を目指します。

具体的には、活動実績をデジタルアセット(Verifiable Credentials※3、NFT※4 etc.)として表現し、参加者がWeb3.0時代のデジタルアイデンティティ管理アプリ「dAvatar」※5を介して「活動実績の確認」、「活動実績に応じたインセンティブの確認」、「活動実績の証明」などを行えるようにします。
また、インセンティブやデジタルアセットを提供する企業・自治体・店舗が実績に応じてデジタルアセットを発行したり、提供条件を管理したり、参加者がそれをクリアしているかどうかを確認したりするためのアプリケーションを、Web3.0時代のIDaaS「dAuth」※6 を利用して開発します。

■コメント

(株)電通グループ 電通イノベーションイニシアティブ プロデューサー 鈴木 淳一
シビラさんとは2016年から共同研究を開始しました。自然生態系に配慮した農法にこだわる生産者の思いを消費者に伝えるために実施した有機農産品トレーサビリティPoC(2017-2018)や、ワイナリーの経営者(生産者)に焦点を当て、NFTによるデジタルアイデンティティ証明を通して生産者のファンコミュニティ形成につなげた日仏エシカルワインPoC(2019)など、いずれも従来の経済尺度での計測が難しい価値観の領域に踏み込んだPoCをともに実施してきました。
今回の取り組みは、継続的な原資負担を求められることがネックとなり持続可能なモデルとはなりにくいパブリックセクターに共通する普遍的課題に対して、コミュニティ起点型の新しいソーシャルエコノミーの構築を推進することで解決をはかる、とても先進的でこれまでの取り組みの集大成となる社会実験と考えています。コミュニティ・クローズドなインセンティブ設計によりユーザの自律性が促される可能性などブロックチェーン及びWeb3.0の技術特性を捉えたR&Dに取り組んでまいります。




※1 eco-wa-ring Kawasaki(エコワリング川崎)
川崎市、株式会社電通、ローカルフードサイクリング株式会社、株式会社トラストリッジの 4 者が共同で推進する「地域自走の食品リサイクル推進で栄養循環コミュニティを創出するプロジェクト。市内の家庭から排出される生ごみを各家庭で生ごみ処理機(コンポスト化容器等)を用いて堆肥を作り、市内の農園等で活用、安心・安全な野菜を作り食べる、というフードサイクルの創出を目指している。協力企業や施設を中心に展開する自活型フードサイクルと、地域農園を主体に展開する共助型フードサイクルがある。地域住民・農園・企業・自治体が一体となって、ごみの減量化や資源化、CO2 の削減だけではなく、地域コミュニティの活性化や街づくりへとつなげ、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献していく取り組み。
https://eleminist.com/lp/eco-wa-ring-kawasaki

※2 Web3.0
データに対するアクセス権・所有権を自己主権型で管理する SSI の考え方に則り、デジタル資産を軸にアイデンティティ構築を行う、価値のインターネット。

※3 Verifiable Credentials
デジタルアイデンティティ証明のプロトコル。オンラインで検証可能なデジタル個人情報を実現するための証明データの仕様を定義する。

※4 NFT
Non-Fungible Token の略語。ブロックチェーン上でその唯一性が保証されているトークンであり、暗号学的にその保有や来歴を証明することが可能。現状、ゲームアイテムやアートの表現手段として活用されることが多いが、今後はデジタルアイデンティティの構成要素(ゲームアイテムやアート等も含む)の表現手段としてより広範に活用され、アプリケーションを横断したアイデンティティの共有、アイデンティティに付帯する権利(ユーティリティ)の証明、といった発展的なユースケースも増加していくことが予想される。

※5 dAvatar
シビラが提供する、自己主権型デジタルアイデンティティの管理アプリケーション。SDGs 活動、ゲーム、スポーツ、好きなアニメのファン活動等、様々な活動に伴う実績を証明できるようにすることで、アプリケーションを横断して本当の自分らしさを表現することを可能とする。また、それらの実績に応じたインセンティブを確認 / 取得したり、類似した実績の持ち主と繋がり、コミュニケーションをとったりすることなども可能。
https://sivira.co/index-ja.html#products

※6 dAuth
シビラが提供する、Web 3.0 時代の IDaaS。Web3.0 を構成する標準規格(DIDs、Verifiable Credentials、FIDO2、PID etc.)やブロックチェーンについての専門知識を持たない開発者やエンドユーザーがアイデンティティを構成するデジタルアセット(Verifiable Credential、NFT etc.)を扱うことをサポートするための API や SDK を総合的に提供している。
https://sivira.co/index-ja.html#products