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CERN(欧州原子核研究機構)、電通国際情報サービス、シビラでブロックチェーンと量子コンピューターの国際ワークショップを開催

2018年10月11日

本国際ワークショップは参加者が豪華でした。

JST「CREST」採択研究者であり、メディアアーティストでもある、現代の魔法使い筑波大学 落合陽一 准教授

JST「さきがけ」採択研究者であり、セキュアクラウド量子計算研究の第一人者京都大学 藤井啓祐 准教授

量子情報理論の研究で知られる井元信之氏(大阪大学 名誉教授)

CERNの研究者3名

アニメ「STEINS;GATE」の企画・原作を務める志倉千代丸氏

など

CERNと志倉千代丸の対面は「STEINS;GATE」を知ってる人にはツボだったと思いますw

【ファミ通】 CERN×志倉千代丸氏の直接対決が実現! 『シュタゲ』やタイムマシンの話題にも迫る

https://www.famitsu.com/news/201810/12165742.html

【週間アスキー】 「科学は正義か悪か」CERN・シュタゲ作者・落合陽一らが会した夜

https://weekly.ascii.jp/elem/000/000/420/420499/

本題に戻りまして、そもそも本国際ワークショップはCERNと共同で立ち上げた次世代インフラ研究プロジェクト「Table Unstable」の取り組みの1つです。

Table Unstableの詳細はこちら:http://sivira.co/pr/press/20180306-01-ja.html

Table Unstableのミッションは「今の地球の仕組みでは解決できない社会課題をテクノロジーとサイエンスで解決する」であり、その実現のために以下4つのインフラ構築を目指しております。

1)研究者達が化学反応を起こす「新しいインフラ」(DAO)
2)基礎研究で容易に資金を集められる「新しいインフラ」(ICO)
3)次世代研究者を育む「新しいインフラ」(Token Economy)
4)Internetの次の「新しいインフラ」(Quantumnet)

今回は(3)を中心とした取り組みで、シビラはBlockchain担当として、中学生に「価値のインフラBlockchainによるゲームチェンジ」をテーマとした公演を行ったことと、「Token Economyによる教育革命」をテーマとした簡易教育TEP(※2)の実証実験とそれを活用したワークショップを中学生へ行いました。

「TEP」とはToken Economy Protocolの略語でこれはシビラが考えるToken Economyに必要不可欠な経済プロトコルです。

今回開発したTEPは端的にいうと「教え、教えられの関係が増える経済プロトコル」です。

特徴としては1人では入手できない共同作業により入手できるトークンがあります。

これは教育者側と受講者側との関係性を変えたいという想いからきています。受講者が成長し未来で結果を出した場合、その結果により貢献した教育者が豊かになれるイメージです。今回は簡易TEPですので、そこまでの設計はしていませんがそのような想いが根底にあります。

簡易TEPは「誰へ教えたのか」「誰から学んだのか」という教育者と受講者の両者で共同作業によりトークンを取得する事で「自称◯◯さんから学んだ」「自称◯◯さんの教え子」を実質不可能としています。そのため、落合先生から受講者した事をこのトークンで証明できる事になります。

また、このような「教え・教えられの関係」がより増えた方が世界は良くなるという想いから、このトークンの保有量が多い人ほどTEPから報酬としてユーティリティトークンが沢山付与されるように設計されています。

もちろん、TEPなので開発したシビラであろうとルール以外の方法でトークンを取得/発行したり、トークンを消したり、ルールそのものを変えたりなどの一切ができません。

また、ワークショップでは事前に配布しているハードウェアウォレットを使ってTEPの体験をしました。TU京都ウォレットと中学生それぞれが持つウォレットで共同作業を行いトークンを取得して「TU京都に来た証拠」を入手したり、公演を聞いた人のウォレットとトークンを取得して「○○先生の講義を受けた証拠」を入手したりし、「この証拠は改竄不可能な証拠だから将来価値がでるかもしれないよ。10年後に落合先生のところに行ってこの受講トークンを見せたらトークンと交換で人生相談にのってもらえたりとかするかもね」など色々な可能性の話しをしました。

若年層(中学生)、世界最先端の科学者、アーティスト、とのコラボレーション、そこにBlockchainというスパイス

非常に未来のヒントが詰まった国際ワークショップとなりました。

< 関連リンク >

【ファミ通】
CERN×志倉千代丸氏の直接対決が実現! 『シュタゲ』やタイムマシンの話題にも迫る
https://www.famitsu.com/news/201810/12165742.html

【週間アスキー】
「科学は正義か悪か」CERN・シュタゲ作者・落合陽一らが会した夜
https://weekly.ascii.jp/elem/000/000/420/420499/

【MIT Technology Review】
CERN、シビラ、電通国際情報サービス、ら主催。
世界トップレベルの研究者からブロックチェーンと量子コンピューターの最新動向を学ぶ国際ワークショップが京都府宮津市で開催。
https://www.technologyreview.jp/s/103513/table-unstable-kyoto-2018/

【Peatix】
イベント詳細
https://tableunstable-kyoto.peatix.com/

【週間アスキー】
京都から世界最先端へ ブロックチェーンと量子コンピューターをめぐるCERNプレゼンに中高生触れる
https://weekly.ascii.jp/elem/000/000/420/420425/

【電通国際情報サービス公式HP】
https://www.isid.co.jp/case/project/2019tableunstable.html

【CERN OpenLab】
https://openlab.cern/resources/press-coverage?page=41